COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は「たばこ病」と呼ばれ喫煙が主因とされています。潜在患者は700万人以上とみられており、死亡原因の9位で13年度から「健康日本21」では、がん、循環器系疾患、糖尿病と並ぶ4大疾患の1に加えられています。

2001年から世界的な正式名称に

COPD(慢性閉塞性肺疾患)と聞いてもどういう病気なのかピンとこない人もいると思います。2011年末での認知率はわずか25%でした。
認知率が低い理由としては、COPDという名称が2001年から世界的に正式名称とされたという経緯があります。
それまで日本では、肺気腫あるいは慢性気管支炎と呼ばれていました。肺気腫や慢性気管支炎ならば聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

肺気腫は空気をスムーズに交換する肺胞という部分が壊れる病気で、慢性気管支炎は2年以上にわたってせきとたんが続く病気です。
多くの人が、両方の病気を持っていて、気流閉塞になっていることから一般的なCOPD(慢性閉塞性肺疾患)に統一されました。

COPDの症状

  1. 坂道や階段などでの呼吸困難
    坂道や階段を上ると息切れがします。進行すると、普通に歩くだけでも呼吸が苦しくなります。
  2. 3週間以上続くせき・たん・喘鳴
    長期間に渡り、せき、たん、呼吸時に胸がゼイゼイなどの症状が出ます。
  3. 頻繁に風邪の症状が出る
    風邪でもないのに咳やたんが出やすくなります。

これらの症状は、細気管支が炎症によって内部の層が厚くなり、たんが増えて気管支が狭くなるために、呼吸がしずらくなることで発生します。
罹患者は比較的高齢者が多いので、息切れやたんが出やすくなるのは、歳のせいと思い込む人も多く、実際に受診している人は20万人弱しかいないといわれています。もし、自分にも心当たりがるという人はご注意を。

また、COPDが進行すると少し動いただけでも息切れし、日常生活もままならなくなります。さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので早期発見、早期治療が大切です。特に40歳以上の方で、喫煙歴のある方は要注意です。上記のような症状がある方は軽く考えず早めに呼吸器専門医に相談したほうがよいでしょう。

COPDの検査

COPDを判定するには、スパイロメーターという器具で検査を行います。

スパイロメーター

wikipediaより

スパイロメーター

スパイロメーターはマウスピースに口をあてて、精一杯息を吸った後に吐けるだけの息を吐き、その息の総量と一気に吐き出した息の最初の1秒の量を測り、肺機能の検査を行うものです。健康診断でやったことのある方も多いと思います。

具体的には、1秒率(肺活量に対する1秒量の割合)が70%未満の場合は、COPDの可能性が高いと診断されます。

COPDの治療と予防

COPDの治療では呼吸を楽にするための気管支拡張剤が使われます。薬を使えば、一時的に改善はしますが進行にブレーキをかけるには、まずは禁煙する必要があります。
現在、症状が出ていなくても、喫煙をしているをCOPDを発症する可能性は高いです。予防するのも禁煙が第一になります。


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