秋の味覚「さんま」の栄養素と効用

さんまとは?

秋の味覚 さんま

 秋の味覚を代表する大衆魚であるさんま。漢字で書くと「秋刀魚」ですが、この漢字は大正時代ごろから使い始められて、秋に旬を迎えよく獲れることと、細い柳葉形で銀色に輝くその魚体が刀を連想させることにあり、「秋に獲れる刀のような形をした魚」とのいう意味からつけられていると言われています。

 落語の噺の一つである「目黒のさんま」にも出てくるように、さんまは、江戸時代から大衆魚として親しまれており、栄養的に非常に優れた青魚です。

さんまの旬:8月後半~11月です。

さんまに含まれる栄養素

 秋刀魚は非常に多くの栄養素を含んでいます。

さんまに含まれる栄養素
栄養素 主な効用
EPA エイコサペンタエン酸。魚の脂肪分(脂質)に含まれている、不飽和脂肪酸の一種です。血小板の凝固を抑え、血液をサラサラにする効果があるとされています。その働きから、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、血栓症、高脂血症など生活習慣病の予防に役立つほか、アレルギー症状の予防・改善、炎症性疾患の改善、がん予防などにも効果が期待できると言われています。
DHA ドコサヘキサエン酸。EPAとともに魚の脂肪分に含まれているもの。脳の発達の維持に効果を発揮する事から記憶力の向上や脳の老化防止に効果あり。また善玉コレステロールを増やす。
ビタミンA 皮膚や目の粘膜を健康に保つ働きや、成長促進作用があります。またガンの予防や治療に効果があります。
ビタミンD カルシウムやリンの吸収を促し、血液中のカルシウムをコントロールして骨を丈夫にします。
ビタミンE 血流を改善する作用、ホルモンの分泌やバランスをコントロールする働きがあり、老化の原因の過酸化脂質の形成を妨げる。
ビタミンB2 脂質や糖質の代謝を促進させ、細胞の再生や成長を促進する働きや粘膜を保護する働きもあります。
カルシウム 骨や歯をつくる。血液の中性を保ち、凝固を助ける。心臓や筋肉の収縮作用・抵抗力を増し、神経の鎮静作用がある。
鉄分 赤血球中のヘモグロビンの合成に必要で、体の各器官に酸素を運ぶ働きをする。

 さんまには、必須アミノ酸をバランス良く含んだ良質のたんぱく質や、貧血防止に効果のある鉄分、粘膜を丈夫にするビタミンA、また骨や歯の健康に欠かせないカルシウムと、その吸収を助けるビタミンDも多く含まれており、成長期の子供からお年寄りまで幅広く効果的な栄養食材といえます。

 さらに、EPA、DHAにより血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、血液をサラサラにすることで、動脈硬化、脳梗塞、高血圧などの予防が期待できます。

さんまの調理方法

 さんまの栄養素は主に脂にあります。一般的に脂肪と聞くと、「太る」「体に良くない」というイメージがありますが、これは動物性の脂肪の事で、魚の脂肪に関しては、まったく逆なのです。ですから、焼き魚にする時は姿のまま、脂を落とさないように焼くようにしましょう。

 さんまは、脂が多ければ多いほど美味しく、体に良いのです。


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